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Artist's commentary
【PFNW】魔法猫と竜の子-ヴェスタローゼの部屋にて-
■ヴェスタローゼは飛竜の廃墟での出撃以降、悩み事や話し相手に機関士のベルテシカが居る工房へ足を運ぶことが多かった。 飛竜の廃墟での共闘以降、ベルテシカはヴェスタローゼの相談をよく聞いてくれて、彼女なりの意見を答えてくれたし、さっぱりとした性格の持ち主でもあり、相談する事以外を追及することもない。いい意味で境界線を置いた付き合いをしてくれていた。ヴェスタローゼはそれが嬉しかった。 ■ヴェスタローゼが突撃隊に入隊したと報告を聞いてから、彼女が工房に足を運ぶことはなかった。ベルテシカはその事に少なからず不満を抱いていた。 機械整備を終えたベルテシカはついでにと、ヴェスタローゼの部屋に寄る事にした。 部屋は、嵐の後のように家具や装飾が壊されていた。ベルテシカはヴェスタローゼの身を案じた。が、そこに一匹の猫が窓際に佇んでいるのを見た。「テメーの仕業か?」ベルテシカは持っているレンチを構え問う。「ちがうよ。彼女自身がやったのさ」綺麗な体毛を持つ猫、ヨオマは答える。「彼女は泡沫の影の衝動を抑えきれないのさ。力がついた替わりにどんどん心が蝕まれているんだ。」ー泡沫の影ー聞いた覚えくらいはある。「恐らくは遺跡の帰りにでも取り込んで来たんだろうな?彼女その辺りからまるで人が変わったかのようにこの部屋で暴れ狂っていたから。ぼくとはよく夢で遊んでくれていたのに、残念だよ。全く、人間って本当面白い生き物だよね。」そういうと猫はふわりと外に飛び出した。「いい?伝えたからね?後は頼んだよ」猫は風に身を任せながらそう言って飛び去っていった。 ■キャラお借りしました。ベルテシカ【pixiv #34250015 »】旅する魔法猫ヨオマ【pixiv #34181122 »】