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Artist's commentary
青垂の雨の器:ジルコン
彫刻師モヌの聖なる鎮魂から、レンカクの合理的な改良を受け入れた墓標。
メディウム鉱石からつくられた彼は美しい。美しいその体は怒れるモヌによって手足を壊されてしまった。
添えられた花はジルコンの肌に触れ、結晶となり永遠の装飾となった。
レンカクの純真な探究心に魅せられており、さらなる幸せを掴む世界とはどんなところだろうと
その捕らわれた体で、その世界に自分が組み込まれたことを悦びを感じていた。
ジルコンはその捕らわれた身で、レンカクに淡い恋心を抱いている。
ジルコンは、隻眼の王の大切な人を弔うために作られたものだっていうのに。
隻眼の王はレンカクの父親代わりだというのに。弔いか、愛か。
ジルコンはその揺れる心を表す術をしらない。