
Artist's commentary
黄色いダイヤモンド:アダマスティッカ、古代の片鱗:ビリア・P・V
バルカフ・シーケンスの所有物で対にて初めて機能する弱きものの「暖炉」。
遥か昔、海があったといわれる時代。アダマスティッカは、海獣として巡礼船「シロワニヒメ」に接続された。
その正体は新種の草獣であり、極わずかに存在していたが海獣として認識されていたモノであった。
海草獣(マーレ)は草獣(ソーマ)と同じく、寄生したものの剣となり、その形態を変える。
海草獣の剣を手にしたものは数少なく、それが彼らを海獣たらしめたのだろう。
アダマスティッカは暖かくはじける偽の太陽のような特性をもち、
草獣の亜種である戦車たちや海草獣たちはシロワニヒメのような船(アーク)に接続することで
その生贄として、砲台として機能することがある。
まだ小さかったビリア・プアウレガ・ヴェガ、彼女は巡礼船に乗り、宗教的な役割を果たす巫女は人魚の血をもち、言い伝えにある「ラクリム」の儀式を行うべく、神体として海の沈んだ星に捧げられるはずだった。
しかし、巫女は純潔を破り、海草獣の少年アダマスティッカと恋に落ち、その処女性は失われた。
二人の恋に神が怒ったのか、巡礼船は寒波に襲われ、アダマスティッカとビリアと、あと一人の男の子だけ
が凍結されて生き残った。他に巡礼船に乗っていたものたちは一瞬にして全身が凍傷で朽ち果てた。
砂漠の深くに凍結されて保存された三人の子どもは、出生不明の孤児として秘密裏に保護され、
成長した彼らはルゥ=マグニが照らし温めることがない闇を照らすまがい物としてでも、あがめられていた。
その存在はそのうち灯火の脳に感知され、危険であるとして
歪結晶剣によって黄色いダイヤモンドと古代の片鱗は四肢をもぎ取られ処刑されたのだが
バルカフは二人を機械によって蘇生し、補完しきれない肉体は星の加護によって形作られた。
追記メモ:クレールは、カオンとフクオウ夫婦までで完結しているんですが、終わるのは寂しいので、あと4人くらい追加されます。たぶん。