<span style="color:#7f7f7f;">翼が炎を裂き熱風が頬を掠め撫でていく。
聞き慣れた風切り音と馴染んだ背の感触は今も変わらない。
褪せた金色が炎と赤錆の色を照り返して鈍く輝く。
見たことのない風景も色々見たし、飛んだことのない空も飛んだ、雪も見た。
相棒の気まぐれから始まった旅だが、けっこう楽しい旅路だったように思う。
ただなんだかんだで、それは帰るところのある旅だったように思うのだ。
どこに行きたいかなんて、最初から決まっていたんだよな、俺の場合は。
と、カルドウェナンは思い、そして口にはしなかった。それどころではなかったからだ。
<span style="color:#867c2f;">「お前にしちゃ珍しくずいぶんやる気じゃねえかカルドウェナン！」</span>
<span style="color:#8d0000;">「ああ！とっとと終わらして！帰って寝てーからな！」</span></span>

お借りしました：金の髭のイルズゥィン【pixiv #34118778 »】
自キャラ：黒刃の鱗片カルドウェナン【pixiv #34263083 »】

企画元：pixivファンタジア New World（期間終了済） pixiv #33956297 »

pixivファンタジア New Worldお疲れ様でした！（2013/05/12更新）
<span style="color:#bfbfbf;">タイトルは最終日当日にコレ描きながら聴いてた曲のもじりです∩ﾟ◒ﾟ)∩</span>