
Artist's commentary
アルフヘイム(ソーサラー) フルカラーver
名前:アルフヘイム
性別:男
家系図:スヴァルトヘイムの兄、フレイの旦那、ベイラの父
血統:耳長族とドワーフ族のハーフ
Job:ソーサラー(スペルフィスト)
あらすじ
アルフヘイムはドワーフ族と耳長族のハーフだったため
魔法との相性が悪かった、しかし魔法の魅力に取り憑かれる
弟は家業の製造業へ道を進める中、アルフヘイムは魔道士となった
しかし、魔法が使えないためウィザードの称号は貰えなかった
だが勤勉な魔法研究の成果が実りプロフェッサーの称号を貰う
幾つもの魔道士の研究成果を書物にまとめ上げる日々を過ごした
どんなに研究を進めても自分に魔法が使える日は訪れない
ある日、貴族のウィザード姉妹の姉が勘当されるという話を聞く
『この世界には四属性の精霊がいる』そんな世迷い言を言うそうだ
いままで数千の魔道士達の研究をまとめ上げてきたアルフヘイム
億以上の魔導式を見てきた自分の全てを否定する話しに興味持った
そんな彼女と初めて出会ったのはジュノーの図書館二階奥の本棚
貴族の娘とは思えないほど平凡な身なりを哀れに思いつつ質問をする
「精霊の加護を受けられない種族でも魔法は使えるのかい?」
彼女は虚ろな瞳のまま消え入りそうな声で答えをつぶやき続けた
とても小さな声だったが僕が魔法を使えない理由を淡々と述べていった
『あなたのドワーフの血には大地と火の精霊、』
『そしてエルフの血には水と風の精霊が居ます』
『大地は風と相性が悪く、火は水と相性が悪い』
『だから、魔法式で精霊の力を借りようとしても反発する』
自分の生まれを知らないはずの目の前の女の子は迷わずに答える
そんなはずはない、自分の体格と耳を見て推測したに違いない
そのように反論しようとした時、彼女は消え入る声で呟いた
『あなたの水の精霊と風の精霊を貰い受けましょうか?』
虚ろだがまっすぐとした目で僕を見つめる
数十年魔法に憧れ、魔法を研究したがなんの答えも出ない
そんな人生を歩む僕に迷うことは許されなかった
─ その日、僕は初めて魔法を使った ─